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いつものように朝の診察でその日の動向が決まる訳だが、
そろそろ決断の時期かもしれないと切り出された。
先生曰く、
ここ数日、輸血をやめて、血液の変化を見てきましたが、
やはり、凝固成分は減少傾向で、貧血傾向もあり、
DIC傾向が出ているので、そろそろ判断する時期かなと。
このまま、血液の数値を見つつ、輸血を繰り返すか、
問題の部分、つまり子宮を取るかの2択になりますが・・・。
このときの説明で、私はこう判断した。
輸血を繰り返すほうを選択すれば家に帰れない。
子宮を取れば10日もすれば帰れる。
ここでパパと少し話し、手術に踏み切った。
午後一で子宮全摘術。
全身麻酔なので意識なし。
気づいた時には、麻酔から覚め、ICUへ移動する途中だった。
ICUに移動するでね
そう聞いたとき、ICUから出て来れなかった兄の事が頭をよぎった。
不安で押しつぶされそうだった。
両腕に3箇所の点滴管。
自分がこんなことになるとは微塵も考えていなかった。
輸血、点滴、抗生剤、痛み止め・・・あらゆるものがつながれていた気がする。